ボクシングで程よい筋肉をつけたい男性や、女性はダイエットや護身術で、ボクシングを習いたいという人が増えています。
月謝もそんなに高くなく、用意するものも少ないのもメリットですね。
ボクシング観戦が好きな方もたくさんいます。
でも、見るのは好きなんだけどボクシングのことってよく知らない、そんな方のためにこちらの記事でわかりやすく説明していきますよ♪
まず、ボクシング観戦の初心者にとって、WBAやWBC、IBF、WBOと言われても何が何だかよく分かりませんよね。
また世界チャンピオンもたくさんいるので、これも、なぜそうなっているのか、疑問に感じる方が多いと思います。
そんな初歩的な疑問が少しでも晴れるように、ボクシング団体と世界チャンピオンについてご紹介します。
ボクシングには、数多くの階級がある
ボクシング観戦の初心者は、非常にたくさんの階級があることに驚きます。
なぜ、こんなにたくさんの階級が必要なのか、不思議に思いませんか。
現在の階級制度は、体重1~2Kgごとに、階級がひとつずつ上がっていきます。
以下にいくつかの階級を書き出してみますね。
プロボクシングではもっとも軽量のミニマム級からもっとも重いヘビー級まで、例えば男子は17階級が設けられているスポーツになっています。
・ミニマム級 :47kg以下(105ポンド)
・フライ級 :48Kg~50Kg(108~112ポンド)
・バンタム級 :52Kg~53Kg(115~118ポンド)
・ライト級 :58Kg~61Kg(130~135ポンド)
・ウエルター級:63Kg~66Kg(140~147ポンド)
・ヘビー級 :90Kg以上(200ポンド)
※小数点以下の体重は切捨てで表示しました
以上の階級の間に、ライト○○やスーパー○○といった階級なども存在しています。
リングアナウンスではボクサーの体重をポンドで表現しているので、参考まで( )内にポンド表示を入れておきました。
なお体重をポンドで表すのは、近代ボクシング発祥の地であるイギリスのヤード・ポンド法に従っているためです。
階級が別れている理由は、体格差によって勝負が左右されないように、同じ体重のクラス同士が対戦することを前提に設定されているからです。
世界、国際と冠が付く複数のボクシング団体って?
ボクシングの世界では、階級と同様に非常にたくさんの団体があります。
何故、階級同様にたくさんの団体があるのかについて紹介します。
1963年に世界のボクシング団体を統合する目的で、WBA(世界ボクシング協会)設立されました。
しかし、1960年代中期を過ぎると、元の構成団体の脱退が相次ぎ、その後も分裂が続いたことから、今日のような団体乱立状態になりました。
分離独立の原因は、ボクシング団体が持つ最大の権利であるタイトルの認定であると言われています。
その他にも分離独立の根拠はあると思いますが、ボクシングの試合観戦の初心者にとっては分かりづらい状況になってしまいました。
分離独立した団体の内、メジャーと言われているのが前出のWBAとWBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)を合わせた4団体です。
この4団体が、ボクシング界のメジャー4団体と呼ばれています。
団体別の世界チャンピオン、団体の中にも複数のチャンピオンがいるんです
ボクシングの世界では、階級と同様に非常にたくさんの世界チャンピオンがいて、何がどうなっているのか、わかりにくいのが現状です。
そこで、現在世界チャンピオンはどれくらいいるのか、調べてみました。
もともとはWBAの6階級世界チャンピオンだけでしたが、現在ではWBAを含む4団体が17階級別の世界チャンピオンを認定しているので、これだけでも68人のチャンピオンが存在することになります。
階級別だけでなく、さらに世界戦でも、メジャー4団体それぞれがインターナショナル王座とインターコンチネンタル王座のチャンピオンを認定しています。
またチャンピオン、スーパー・チャンピオン、暫定チャンピオンと、ボクシング界のチャンピオンは一人ではありません。メジャー4団体だけでも20を越えるタイトル日程があるようです。
ボクシング団体やプロモーターにとって、世界タイトル戦は集客力が大きく、経済的なメリットは大です。
また、ボクサーにとってもチャンピオンを獲得するチャンスが増えるというメリットがあります。
しかし、観戦する側としては、このようなボクシングの今日の状況は、チャンピオンの重みが軽くなり、ボクシングへの関心度が低くなってしまうというリスクもはらんでしまっているようですね・・・。
日本人の世界チャンピオンは?
ここでは、2018年5月13日現在の、日本人世界チャンピオンをあげてみます。
・京口紘人(ワタナベ) IBFミニマム級
・山中竜也(真正) WBOミニマム級
・拳四朗(B.M.B) WBCライトフライ級
・木村翔(青木) WBOフライ級
・岩佐亮佑(セレス) IBFスーパーバンタム級
・村田諒太(帝拳) WBAミドル級
※( )内は所属クラブ
WBA設立から2017年の村田諒太まで、日本人で世界チャンピオンになったボクサーは90人です。階級としては、ミニマム級、フライ級、ライトフライ級、スーパーバンタム級が中心となっています。
また防衛回数でみると最多は具志堅用高の13回、3階級制覇では長谷川穂積、亀田興毅、井岡一翔、八重樫東、田口良一など、数多くの日本人ボクサーが世界チャンピオンとして活躍しています。